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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/12/14 

Vol.161  「冬将軍」

執筆 院長 小林真哉

天気予報解説時の背景に出てくるイラスト図に、シベリア方面から南下してくる寒気のイメージで冬将軍が登場します。
日本の戦国時代の武将の装いで”冬”と書かれた立物が付いた兜をかぶった姿ですね。
まあ、細かいことは置いといてこれからの寒い季節に対峙するイメージはそんな感じでいいと思いますが、少々うんちくを。

元々、冬将軍はさかのぼること19 世紀、フランスのナポレオン軍のロシアへの軍事的侵攻を阻んだロシアの厳冬を指す言葉です。ちなみにナポレオン・ボナパルトは二角帽子(角が2箇所ある帽子)を愛用していたことで知られています。となると、ナポレオンに対峙した時、ロシアの冬将軍は、兜ではなくロシア帽(ウシャンカ:頭部の防寒のため着用される毛皮(ファー)の帽子)をかぶっていたのかもしれませんね。

歴史上のとても著名なナポレオン・ボナパルトは、フランスの軍人で皇帝です。 51(歳)で生涯を閉じましたが後世に様々な偉言を残しています。
一部を私なりの解釈を添えて御紹介します。

・人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である。
 ⇒確かに何気ないときにいい発想は降りてきますね。
・リーダーとは「希望を配る人」のことだ。
 ⇒そのために精進、そしてまた精進。
・一頭の狼に率いられた百頭の羊の群れは、一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れにまさる。
 ⇒正に組織・リーダー論の真髄ですね。
・私は何事も最悪の事態を想定することから始める。
 ⇒私は「石橋をたたいてもすぐ渡らない」タイプです(笑)
・過ぎたことで心を煩わせるな。
 ⇒日々、職員に伝えています。「感情の浪費はしないほうがいいね」と。
・優れた能力も機会が与えられなければ価値がない。
 ⇒自分自身、機会を与えられて成長してきました。

世に名を残す偉人の言葉には、含蓄と共に時代を超えての普遍性を感じます。

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