
病院紹介
About us
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『らしくあらん』
旧年の令和三年は、新型肺炎コロナが日本中を席巻し、自宅待機者が続出して十分な医療サービスを受けることが出来ない国民が出ました。国民皆保険の充実した医療環境に育ち、医業を営んでいる我々にもにわかに信じがたい事態でした。新しい生活様式・緊急事態宣言等を駆使しても制御しきれないウイルスの猛威に人智を尽くして立ち向かうしかありません。
そして、多くの犠牲を伴う日常生活での制限を個々が受け入れ励行してきたことの効果やコロナワクチン事業の急速な展開のかいもあり、昨年秋口には第5波の終息を見ることが出来ました。しかしながら世界を見渡せば、まだまだ油断できないような状況が報道されています。我々も第6波に備えて医療体制の充実・ワクチン接種三回目の準備に取り組んでいます。とはいえ、今後、最も重要なことは次なる流行を引き起こさない個々の意識・行動だと思います。
個人としても組織人としても気を引き締めて生活していきたいものです。
今年は寅年ですが、厳密に言えば壬寅(みずえのとら)です。
「壬」は「妊に通じ、陽気を下に姙(はら)む」、「寅」は「螾(ミミズ)に通じ、春の草木が生ずる」という意味があります。更に「壬寅」のイメージは厳しい冬を越えて芽吹き成長です。「壬寅」の年にはきっと新たな素敵な人と事象との出会いが待っています。
〝降り注ぐ想いで人々の心を波立てたい〟という人生観とそれを足助病院という組織に投影する意気込みで拝命した院長職は早四年目に入ります。
毎年職員向けに掲げるスローガン、令和三年は、〝相手の立場になり喜び、悲しみ、苦しみ、痛み等々を受け取ることにより、相手の痛みは自分の痛み、相手の喜びは自分の喜びになり相手と一つになれ〟とメッセージを込めての「自他を想う」でした。
令和四年はその文言の中の〝自〟を改めて見つめ直す「らしくあらん」といたしました。自他ともに昨年来の試練を糧に飛躍できる年になることを祈念します。
令和四年 足助病院長 小林 真哉
一. 終の住処を継続するための医療
二. 自助・共助・公助し想い寄り添う医療
三. 共に集い近助する福祉・介護
患者さんは地域医療を展開している足助病院の医療に対して、自由に意見を述べることができ、
患者参加型の医療を共にめざすことができる。