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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/05/01 

Vol.5  「令和」 

執筆 名誉院長 早川富博

新しい元号 「令和」。
ワープロソフトで「れいわ」と打つと、「令和」が最初に出ました。ヤフーでは「例話」でした。

令和は万葉集の梅の花の歌、32首の序文にある、
<初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す>
から引用したものであります、と発表されました。脱中国古典でもあります。

「気(き)淑(よ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ 梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」
と読みがないと読めませんでした。
安倍首相は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と談話で述べました。

西暦645年の「大化」以来 248番目!計算すれば、元号の寿命は平均5.56年です。
昔は天皇の交代以外に天変地異があると改元していたので数が多く、元号の寿命は短かったのでしょう。天変地異があるたびに改元していたら、平成も数回変わっていたはずです。

明治以降、天皇一世に一元号と決められて現在に至ります。元号について、これまでも賛否両論がありました。
しかし、年号の区切りは日本人に合っているように思います。禊をしたような気分で心機一転、気持ちが弾みます。
四季のある日本列島に生まれた幸せを感じながら、自然と共生しているという感覚が育まれる足助の地で、仕事が出来る幸せに感謝します。

足助病院も4月から新院長時代となり新しい時代へ入りました。
「令和」の名に恥じない、地域を想う医療・介護・生活支援ができる足助病院になるように頑張りましょう。
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