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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/05/14 

Vol.14  「感覚を養う」

執筆 足助病院職員

リハビリテーション技術科 技師長 中井智博

昭和生まれ育ちの方なら、日曜日の正午テレビのクイズ番組から「霊感ヤマカン第六感」というフレーズを聞いたことがあるのではないか。
当時、小学生だった私は第六感という言葉の響きが気になった。
リハビリの学生時代、脳卒中の治療として、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の五感を刺激することと、第六感も治療としては重要であると習った。症状や回復状態は人によって様々であるため、固定概念にとらわれず、独創的な発想やひらめきが大事である。
経験豊富な看護師は、便の性状や臭いなど全身状態を診て、経験と勘により感染症かどうかある程度判断できるそうである。勘、ひらめきによって、感染対策を早くから始めることが出来ると聞いた。
第六感という非化学的なことではあるが、「なんとなく・もしかして」から新たな発見があり、治療に結び付けることが医療の現場では大切なことである。
自分の感覚を研ぎ澄まし日々業務に励んでいきたい。
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