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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/05/13 

Vol.11  「ノーベル賞受賞者」

執筆 院長 小林真哉

先日、学会の特別企画でノーベル賞受賞者の御講演を拝聴する機会を得ました。

一人目は名古屋大学の天野浩博士です。私たちが日頃慣れ親しんでいる青色LEDの基礎研究をされ受賞されました。とても分かりやすく、将来に向かう無限の可能性を感じさせる御講演でした。

二人目は2018年受賞された本庶佑京都大学教授です。免疫により癌を制御する薬の基礎を築かれ現在各種臨床応用される薬に発展されており私たち臨床医にとっても親しみのある領域です。昨年の受賞式では袴姿で出席された風景が思い出され「サムライ」のイメージで凛とされていました。

三人目は、iPS細胞の山中伸弥京都大学教授です。とても親しみやすい雰囲気での講演で、トヨタ博物館での記念写真、味噌カツの写真等から始まり場内はとてもなごんでいました。日常メディアでよく触れる先生ですが、名古屋に来たのは12年ぶりだとの話は少々予想外でした。

三先生共に、たたずまいが紳士的で風格がありお話もわかりやすく興味深いものでした。話の端々に一期一会の出会いの大切さ、人とのコミュニケーションの大切さ、継続してことを進めることの大切さを改めて学びました。
また、自分の周りを取り巻く人々への感謝の念を強く持たれていることを感じさせられ、自らに振り返り反省しきりでした。そして何よりも未来志向で若者への期待の高さは印象的でした。

我々足助病院は高齢化が進行し人口が減少する地域で想う医療を行っておりますが、日本全体に来る高齢化社会に向けての未来志向は持ち合わせています。
これからも、若手の育成にも注視していかねばと思ういい機会でした。
勿論、私自身、愛知県厚生連の病院長の中では最年少ですので精進を重ねていかねばならない立場ですが・・・・・
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