江南厚生病院 研修医 杉本 圭
1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
普段、自身が身を置いている急性期病院の雰囲気とは大きく異なり、慢性期病院ではどのような医療が提供されているのかを学べる貴重な経験となった。
また、入院日数が三桁を超える患者の現状、その患者を取り巻く環境のリアルを肌で感じられたことは、医療人を志し医療行為を行っていくうえで、患者個々によって最善の医療は異なり、ガイドラインに記載のないいわば「見えないガイドライン」というものを一度立ち止まって考えさせられるいい機会であると感じました。
2.後輩研修医に是非伝えたいこと
普段臨床研修では経験できない慢性期病院の現状を体験し、急性期病院で救われた命がそのあと、どのような経過をたどっているのかを学べる貴重な機会です。
病気が治るということだけに意識が集中しがちであるが、その後の患者の生活の変化をこの研修を通して学べれば充実した研修期間になるのではないかと考えます。
3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
手術や薬物治療により患者の病気が安定していくことに注目が行きがちであるが、その後その病気とどのように付き合っていくのかを知りフォローが確立されて初めて「患者に寄り添った一連の医療」というものが実践されると学びました。
4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
2週間という短い期間でしたが、様々な方々と交わる機会を得られました。
医療のことだけではなく地域の特徴など様々なことを親切に教えてくださり、充実した研修を過ごすことができました。誠にありがとうございました。