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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/03/10 

Vol.110 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
訪問看護で患者さんのご自宅にお邪魔した際に、向かう途中看護師さんと足助地域のお話をしたり、患者さんのご自宅で人生で初めて黒電話を使って栄養ゼリーの注文を行ったりして、患者さんの生活に寄り添った医療というのを体験することができました。
またいつもと違う環境で救急外来の業務を行うことでの気づきもあり貴重な経験となりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
みなさんが普段研修している病院では急性期治療がメインだと思います。
そのような病院では味わえない患者さん本人だけでなくそのご家族のケアも大切にしている牧歌的な医療を経験することができる貴重な期間なので色々なことを吸収するとよいと思います。
せっかくなので業務時間外では外に出向いて散歩すると自然に溢れた長閑な空気を感じられるのでおすすめです。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
へき地医療というと限られた医療資源、アクセスのためどうしても受けられる医療のレベルが下がってしまうというのが一番に抱くイメージだったのですが、患者さんとの距離が近くそれぞれの生活に合わせた温かい医療が提供されていることを知り、高度な医療を受けなくても幸せな人生が送れることを実感した。

4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
スタッフのみなさん、慣れない環境で不手際で迷惑をかけてしまうこともありましたがとても温かくフォローしてくださってありがとうございました。
普段の研修病院では時間に追われ緊迫した空気の中で仕事をすることが多かったので優しさが身に沁みました。
短い期間ではありますが足助地域に滞在しのんびりした空気、厳しい寒さを経験しよい経験となりました。また紅葉の季節に訪れたいと思います。
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