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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/06/23 

Vol.121 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
自分が所属する病院と比較して医療者の数が少ないため、ひとりの患者さんを診ていくのに多職種で知恵や意見を出し合う重要性がより大きいと実感しました。
自分の地域では当院以外にも病院の選択肢はいろいろありますが、足助病院が位置するこの地域では急性期の医療を受けようと思うと足助病院しか選択肢がないため、そのような中で医療を提供するという重要な役割を担っているのだということが分かりました。

2.後輩学生に是非伝えたいこと
普段所属している病院とは忙しさや雰囲気ががらりと変わって衝撃を多少なりとも受けると思いますが、それが地域研修の醍醐味であり、存分に味わってほしいと思います。
普段は外来で患者さんとゆっくり話すということは到底できませんが、足助病院ではそれができたので、また違った外来の雰囲気を体験することができました。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
訪問看護に何度か同行させて頂き、一軒一軒を車で回る訪問看護師さんの仕事の大変さを実感しました。
高齢化に伴って在宅医療の需要が高まり、逆に人手の確保は難しくなる中で、どのように在宅医療を継続して提供していくのかを考えなくてはいけないなと感じました。

4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
この度は地域研修をさせて頂きありがとうございました。学生の頃にも地域実習としてへき地で実習をしたことがありましたが、その時よりもさらに人やお店が少ない地域での研修であり、驚くことや不便に感じることがたくさんありました。ですがそのような土地でも医療を必要とする方たちは当然存在し、医療を提供する人々がいるということを研修を通して実感することが出来ました。いつか機会があれば自分もこのような医療に携わってみたいと感じました。短い期間でしたがお世話になりありがとうございました。
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