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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/08/25 

Vol.128 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
病院の建物から一歩出ると鳥の鳴き声や川の流れる音が聞こえ、足助病院の周りの豊かな自然を感じながら2週間研修させていただくことができて、とても楽しかったです。通り雨が降った後に、生い茂る木々を背景に大きな虹が二重にかかっているのを見ることができ、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。2週間の研修の中で、へき地健診に伺ったことが特に印象に残っています。参加者の方々の多くが先生に健康に関する悩みを相談されていたり、私が熱中症に関するお話をさせていただいた時に、皆さんがうなずきながら熱心に話を聞いてくださっているお姿を拝見して、地域の方々の健康に対する意識の高さを肌で感じることができました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
足助病院での研修は、じっくりと丁寧に患者さんと向き合う姿勢や、総合診療の魅力、地域医療の現状について学ぶことのできる貴重な機会だと思います。
私は足助病院での研修を通して、各専門科で一定期間研鑽を積んだ後に地域医療に従事するという選択肢もあることを知り、機会があれば自分も携わってみたいと思うようになりました。ぜひ楽しみながら多くのことを吸収してください。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
足助病院では、あらゆる職種の方々が、患者さんそれぞれの生活背景にまで気を配り、ご本人やそのご家族のお気持ちに真摯に寄り添っておられたことが印象的でした。急性期病院では疾患そのものの治療経過に注意が向いてしまいがちですが、自分が勤務する病院の特性にかかわらず、いま一度「病気ではなく人を診る」という姿勢を大切にしたいと感じました。

4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
お忙しい中、研修を受け入れてくださった足助病院の職員の方々に感謝申し上げます。各部署の業務について丁寧に説明してくださったり、外来や回診、へき地健診など、多くの場面で優しくご指導いただいたおかげで、2週間楽しく学ぶことができました。また、職種関係なく、職員の方々が研修医の私にも気さくに挨拶してくださったことが印象に残っています。短い期間でしたが、誠にありがとうございました。
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