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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/09/01 

Vol.129 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
へき地という特色ある土地での患者さんとの触れ合いが長く、急性期病院とはまた違った医療を提供することに新鮮な感情を覚えました。ACPの講義に自分も参加させていただきへき地だから考えるものでもなくどこにいても最後の生活というのは考えなければいけないなと感じました。また市街地とは違った周りの自然や食事にも出会い楽しく過ごすことが出来ました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
地域医療実習として足助病院で働くことになり、急性期病院とはまた違った医療をしており、体験できたらいいなと思って来ました。病棟はリハビリ病棟、地域包括ケア病棟といった特色ある病棟もあり、また訪問診療・訪問介護も行っており地域に根差し終の棲家となる病院を目指すという目標通りの患者に寄り添う体制がしっかりできているなと感じました。とはいえ、急性疾患をかかえる患者がいないわけではなく急変時の対応は変わらず学び、主治医さながらに医療を提供することが出来ました。ぜひ自分のステップアップの場として楽しんでください。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
へき地医療は急性期病院のように満足な医療をすることも難しいのではないかと考えていましたが、決してそんなことはなくむしろ慢性期や終末期の患者さんに寄り添える時間を多く確保しており、そこは急性期医療に従事する者としても見習わなければいけないと感じました。また急性期疾患に対する対応も、できることできないことはっきりしているので治療するか転院するか迅速に対応しており地域だからと言って適切な医療が受けられる体制は構築されているのだなと感じました。

4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
地域で生活することは様々な資源が少なく苦労することもあると思いますが、この期間実際に触れてみて皆さんとても生き生きされていてこちらが活力を頂きました。参考になることも多く帰ってから実践してみようと思うことが多々ありました。それぞれの場所でお互い頑張りましょう。
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