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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/10/20 

Vol.136 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
へき地健診や訪問看護など、病院外へ出向いて医療・看護を行う機会が特に印象に残りました。道中の景色や道路状況を見ると、自然豊かで癒される反面、高齢者が定期通院することは難しいという現実が分かりました。一方で、地域の人々と触れ合い、逆にこちらが元気づけられることもあり、地域医療ならではの面白さややりがいを実感できました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
急性期病院の救急外来で多くの症例を経験し、ショックやCPAなど、重症患者の初期対応を学ぶことは研修のうえで必須だと思います。
しかし、そればかりだとつい「病気を診る」ことに偏ってしまい、「人を診る」ことがおろそかになってしまいがちです。
地域医療実習を通し、1人1人に十分な時間をかけ、その人の生活に寄り添った医療を思い出すことができると良いと思います。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
2次救急病院は病床に余裕があると思っていましたが、レスパイト入院なども多く、満床に近い病床運用がされていることが意外に感じました。
高齢化が進行していくことを考えると、名古屋市などの都市部でも、地域医療を担ってくれる二次救急病院の役割が大きくなっていくのではないかと感じました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
3週間という短い期間でしたが、大変お世話になりました。地域住民や職員の方々がとても優しく接して下さり、自分自身が元気をもらうことも多かったです。
今回の研修で学んだことを、今後の医師人生に活かしていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
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