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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/11/17 

Vol.138 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
普段勤務している急性期病院よりも患者さんの生活に密着した医療が提供されており、足助だけでなく周辺の広い地域の方々にとって重要な役割を担っていることを実感しました。
特に印象深かったのはへき地健診です。
足助病院から30分ほど車で行ったところで生活されている方々は、健診のためにわざわざ病院まで出向くのはハードルが高いと思います。
そんな地域の方々の健康を支えるために医療チームを作って伺うのはとても大切な取り組みだと感じました。
行き帰りの車窓から見えた緑や川の美しさは一生忘れない思い出です。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
今回の実習を通じて、実際に来てみないと分からないへき地医療の現実を知ることができました。
いつもの基幹病院では即日わかる採血項目も、ここでは数日かかってしまったり、夜間はできない検査もあったりすると伺いました。
そういった制限もある中で、先生方はより問診や身体診察を丁寧に行い、患者さんの状態をしっかりと把握されているように感じました。
普段の急性期病院では不自由なく検査ができるため疎かになっていたかもしれないと反省するきっかけになりました。
こういった貴重な経験はなかなかできないと思うので、ぜひ足助病院へ足を運んでください。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
へき地医療は患者さんの生活にも密着した医療を行っていると予想はしていましたが、足助病院は想像以上に患者さんの生活の一部になっているのかなと感じました。
外来診察では通院している患者さんと先生方の関係が、医療者-患者だけではなくて近所に住む知人同士のような関係性も含んでいると感じました。
そういった信頼関係の中で成り立っている診療なため、より患者さんにベストな治療が提供されていると感じました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
今回の実習は、先生方だけでなく職員の皆様、地域の方々に多くを教えていただく貴重な機会となりました。
このような素敵な環境で過ごす医師生活も大変魅力的なため、これからの選択肢にも入れて、より一層精進していこうと思います。
いつか携わる機会がありましたら、何卒宜しくお願い申し上げます。
2週間という短い期間ではありましたが、誠に有難うございました。
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