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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/12/01 

Vol.140 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

八千代病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
足助病院に来させていただいて、まず初めに感じたことは、ものすごく雰囲気のいい病院だなということです。
職員のかたの笑顔が印象的でした。
地域住民のかたとの距離も近い印象を受け、日々、寄り添い診療を行っているからこその雰囲気なのかなと感じました。
へき地健診で住民のかたといろいろお話しすることができ、健康相談にものることができてすごく思い出になりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
普段、3次救急病院などで高度医療に触れて、医療を行っている先生が多いかと思います。
専門が細分化され、どんどん複雑化されている現在、自分の診療分野以外はあまり知る必要のない現状となっている気がします。
しかし、いざ、人的ソースに乏しく、自分が診ることが出来なければ見過ごされてしまうかもしれない地域というのも確かに存在し、将来のために総合診療的な感覚は養っておいて損はないのかもしれません。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
地域医療というものは、日本、ひいては世界の医療のある意味最先端な気がします。
医療費の圧迫、広がっていく地域格差などを考えた場合、むしろ地方での医療を限られたソースの中で如何に不足なく行っていくかが、医療受給者の幸福を考えた時に重要となってくるのではないでしょうか。
科学は日進月歩進歩し、都市部でははっきりいって誰が診ても大差ないという時代はすぐそこに来ている気がします。
地域での医療の場でこそ、本当の意味で医療の貢献はある気がして止みません。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
この度は、未熟な私をあたたかく受け入れてくださり、本当に有難うございました。
足助病院の雰囲気は本当によく、それはきっと、足助という地域柄によるものだろうなと感じました。
こういった場所で働いてみたい、暮らしてみたいとそう強く感じました。
いつかその日が来る時のために、日々精進してまいります。
この度は、重ねながら4週間の間お世話になりました。
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