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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/12/08 

Vol.141 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

トヨタ記念病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
研修病院での診療では疾患ベースに考えることが多かったので、普段はどのような生活をしているのか、退院後はどのように過ごすのかに関して想像がつかない部分が多かった。
今回実際に訪問介護・訪問看護に同行させていただくことで、患者の普段の生活様式を学ぶことができた。
また、ひとりひとりの経済面や家族環境の大きな違いがあることに驚いた。
超高齢の入院患者の担当にもつかせていただくことがあったが、想定していたより回復したことに喜びを感じた。
一方で回復するとともに徘徊など病棟で多くのトラブルを生む結果になり、高齢者医療の難しさを感じた。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
患者背景に対する配慮が強く求められる分、急性期病院にはない難しさを感じることができると思う。
治療としては終わって退院しても患者の人生は当然続いていくので、退院後のフォローや生活上の注意点など考えることが多く、今後の診療にも活かされると感じた。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
へき地医療では医療資源が分散される分、市内の総合病院と比較して多職種同士の連携が非常に密であると感じた。
主治医や担当でなくても患者情報を全員がある程度把握しており、それによって急な対応も可能となっていた。
医師とコメディカルの距離感も非常に近く、困ったことがあればお互いに相談しあえる環境にあると思った。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
1ヶ月の短い期間でしたが、実際の生活の場に訪問させていただき、元気なお姿を拝見して元気をいただきました。
またその生活を創意工夫で支えようとする姿勢に感銘を受けました。
今後も何かとお世話になると思いますのでよろしくお願いいたします。
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