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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/12/22 

Vol.143 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
訪問看護やへき地健診に同行させていただいた際に、患者さんがどういった住環境で過ごしているのか、日常生活においてどういった悩みを抱えているのかを肌で感じることができ、改めて医師は「病気」ではなく「人」を診るのだということに気付かされた。
この経験は、私自身の今後の医師人生において「患者中心の医療」を提供する礎となるであろう。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
「Kaede Valley&Hill」は、大変綺麗に整備された素敵なキャンプ場であった。
キャンプ用品のレンタルも可能なので、ぜひとも実習中にテント泊をして、足助の澄み渡る空気を味わってほしい。
また、東海テレビ「ぐっさん家」でも紹介されたことのある「ろじうらのカフェ バンバン堂」のバターチキンカレーは絶品なので、必ず食べるべし。
食後には酒粕のチョコレートケーキもおすすめである。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
名誉院長である早川先生のへき地医療についてのレクチャーで、今まで経験された様々な困難についてお話しいただいた後に、
「与えるだけの医療では継続できない。地域住民の自主性を重んじることがへき地医療の鍵だ。」
とおっしゃっていたのが大変印象的であった。
へき地医療においては、地域住民の医療ニーズを正確に把握し、時には地域住民の互助性にも頼りつつ、継続可能な医療を模索していくことが重要だと感じた。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
たった3週間の実習であったが、その短い期間の中でも、地域住民の方々が足助病院へ厚い信頼を寄せていることを感じる機会が多くあった。
これは、常日頃から足助病院の職員の皆様方が、誇りをもって地域医療に従事しているからこそなのだろう。
今後もこの足助地区の方々を支え続ける存在であり続けてほしいと、切に願う。
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