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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/01/05 

Vol.145 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 学校健診に同行させていただいたことが一番印象に残っています。
全部で4校の就学児健診に同行しました。
どの学校も一学年の児童数は3~5名程度でした。
合併するかどうかの話が出ていることや、合併する場合にはスクールバスなどの通学手段の確保が課題となること、児童数が少なければ2学年合同で一クラスとなる複式学級になってしまうことなどを、校長先生や職員の方のお話から知ることが出来ました。
一方で、子どもたちはのびのびと育っていてスクールカウンセラーの先生は出番がないこと、都市部で不登校となった子の受け皿となりたいが、移住できる住宅が少ないことなどを聞きました。
医療と直接は関係ないかもしれませんが、山間部ならではの学校事情について知ることができ、将来小児科に進む身として、大変勉強になりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 へき地健診の講話コーナーで、地域の方々が高血圧の講義の時にたくさん質問されていたことが印象に残っています。
みなさんご自分の健康について興味津々の様子でしたので、身近な話題でわかりやすい講話をしていただけるととても喜ばれるのだなと感じました。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 足助病院は、地域交流の拠点となっていると感じました。
地域の方々が受診以外にも健康講座などで足助病院を訪れて交流したり、逆に病院職員がへき地健診や訪問医療で地域を訪れたりと、双方向に関わりあっている様子が印象的でした。
病院という場所ではありますが、医療だけでなく社会福祉の機能も大きいことを知りました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 3週間と短い間ではありましたが、へき地健診や学校健診、ワクチン接種などで病院の職員をはじめ地域の方々と交流することができ、大変有意義なへき地研修でした。
足助病院は地域の方々の医療や社会福祉を支えているのだと思います。
これからも地域住民の方々の交流の拠点であってほしいと感じました。
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