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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/01/12 

Vol.146 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 訪問看護に同行させていただき、患者さんの暮らしぶりを拝見したことが印象的でした。
私が見学した患者さんの住まいは山の中にあり、公共交通機関はなく山道の中を車で30分かけて行きました。
もし高齢者で独居であればなかなか病院受診するには困難な場所であると感じました。
週1回程度必要となる医療的処置のため訪問看護を利用されており、こういった患者さんにとってなくてはならない医療システムであると学びました。
その家族の方々もとても温かく受け入れてくださり、地域全体で暮らしを支えている様子を見ることができました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 初期研修中、研修病院では主に救急外来での当直中に高齢者の方々を診察する機会が多く、その生活ぶりや訪問診療あるいは訪問看護の利用状況について推察するしかなかったのですが、今回の研修で実際に見学することで実際の状況について把握することができ、今後の診療に活かせそうだと感じました。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 研修に来るまでは、地域医療の必要性について理解はしているものの、高度な医療は提供することができないというネガティブなイメージはありましたが、患者さんやその家族は必ずしもそれを求めているのではなく、住み慣れた地域で診てもらいたいというニーズに寄り添うことも重要であると感じました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 2週間ではありましたが、研修させていただきとてもお世話になりました。
訪問診療やワクチン接種などで職員の方々や患者さんと関わることができてとても勉強になりました。
皆さん温かい人柄の方が多く、気持ちを和らげて診療に携わることができました。ありがとうございました。
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