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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/03/01 

Vol.152 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 訪問診療や訪問看護など、実際に患者さんの生活の中に入ってお話しすることが大変よい経験になりました。
患者さんは研修医の私にも気さくに話しかけてくださる方が多く、普段から医療者と患者さんの距離が近いことを物語っているように思いました。
また、病院の正面玄関入ってすぐの休憩スペースが、本当に患者さん同士の交流の場になっていることには驚きました。
病院が単なる診断・治療の場に留まらず、地域の交流の場として機能しており、患者さんの精神・社会的な健康にもつながる素晴らしい取り組みであると感じました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助病院は患者さん、医療者ともに人が温かく、急性期病院とは全く異なる病院の雰囲気やへき地医療の良さを肌で感じることができます。先生方はただ優しいだけではなく、地域医療に対して熱意をもって診療に当たられている方ばかりで、今後のキャリアや生き方を考える上でも大変勉強になります。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 救急外来では足助病院では30分かけて救急車が来ることや、レスパイト目的の入院が珍しくないことなど、いずれも普段勤務している急性期の病院と全く異なる現場を経験しました。
また、「限られた医療資源でいかに患者満足度を高めるか」というへき地医療の課題は災害医療にも通じる課題であると感じました。
一つの病院でしか勤務経験のない私にとって、医療の役割の幅広さを知る貴重な経験となりました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 紅葉の時期でしたので、足助に住む人達にとっての観光地ではなく生活の一部としての「香嵐渓」を垣間見られて興味深かったです。
初めて見る香嵐渓の紅葉は本当に美しかったです。
大変寒い時期ではありましたが、足助に住む人々は温かく、元気をいただきました。
今回はこのような研修の機会をいただき誠にありがとうございました。
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