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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/05/24 

Vol.159 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

豊田厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 5週間という、他の研修医よりも長い期間研修させていただき、その分訪問診療や学校健診などの機会が多く、急性期病院では経験できないことをたくさん経験させていただきました。
学校健診では、健診時の手技を初めて学ぶとともに、地域の小学生と触れ合うことでこちらも元気をもらい、貴重な体験でした。
一番記憶に残っているのは、訪問リハで伺ったお宅に後日、訪問看護でも伺い、体調の変化があったため救急要請し、救急車に同乗し、そのまま足助病院で対応させていただいたことです。
他職種の業務を経験させていただく機会があったことで、同じ患者様に再度お会いし、状態の変化にも気が付くことができ、その結果病院での治療につなげることができたため、今回の研修で他職種業務に関わらせていただいて良かったと思う瞬間でした。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 訪問診療や他職種の業務に関わらせていただくなど、急性期病院では経験できないことが経験できるため、新たな発見を得ることができます。
また、急性期病院と違い、例えば入院の基準が患者様がこのまま自宅に帰って暮らしていけるか、家族が介護できるかなど、その人の暮らしに寄り添って考えられており、今後自分たちがどんな医師になりたいかを考える上で急性期病院にいるだけでは出会うことができない考え方に出会えるため、地域研修で様々な考え方を吸収してもらいたいです。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 研修に来るまでは地域医療のイメージは、病院があまりない地域に住む方を広く診ることといった漠然としたものでした。
しかし実際地域病院で働いてみて、急性期病院とは病院の役割が全く違うこと、多職種が一人の患者様に介入し、退院後もその人が健康にこの地域で暮らしていけることを目標として継続的に関わっていくことが地域医療だと気付くことができました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 5週間大変お世話になりました。
足助病院での5週間は毎日が新たな発見で、今後自分のなりたい医師像を考える上で貴重な期間でした。
足助病院の職員の方々にはいつも優しく温かく、医師として未熟な私を支えていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
来年からは、産婦人科医として外来に伺いに来ることがあると思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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