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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/06/14 

Vol.162 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

渥美病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 学校検診や訪問診療、訪問看護が印象的でした。院外で診察すること自体が新鮮で、訪問看護や訪問診察では患者さん自身の生活の中で本人を診ることができるので、診察室とはまた違った情報を得られました。
診察室では意識しなかった部分がイメージできるようになり、とても参考になりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 急性期医療を行っている病院での研修と比べ、へき地医療では患者さんとの距離が近く感じます。
普段、診察している患者さんを院外でお見掛けすることはなかなかないと思いますが、へき地では生活環境が狭いのでそれがあります。
学校検診で診た児童と下校中に見かけるなど、へき地ならではの世界の狭さが患者さんを身近に感じさせるという貴重な体験ができますので、ぜひ実感していただきたいです。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 もともと、へき地医療に対するイメージがあまりありませんでした。
訪問看護など何をしているのかさえも知らなかったので、同行させて頂いたときは非常に参考になりました。
しっかりと患者さんをケアし、内服薬や生活の指導を行うのですが、これを親密感をもってできることは強い武器だと感じました。
普段の診察でおろそかになりがちな患者さんの生活に直に触れ、近い距離感で治療することができる点がへき地医療の強みであるという印象を受けました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 2週間という短い期間での研修でしたが、地域の方々はとても気さくで足助のお祭りのことやおいしいお店などのことについても教えて頂き、へき地研修に加えて足助での生活面でも充実した日々を過ごすことができました。
短い期間でしたが体験したことは多く、濃密な2週間を過ごすことができました。
大変お世話になりました。
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