MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/08/30 

Vol.173 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 今回足助病院での研修で特に印象に残ったのは、へき地診療で山間の集会所に出向き、地域の方への健康講話を行ったり、たわいもない会話も交えながら診療を行ったことです。
それぞれ一人一人と向き合う時間が長く、患者様やその家族、生活環境も見ながら診療を行っており、患者様の生活の一部に医療が溶け込んでいるような印象を受けました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 ほとんどの研修医は急性期病院で働いていることでしょう。
私は今まで急性期病院で治療を終え転院となった患者様がどのように自宅まで帰るかあまり考えたことがありませんでした。
足助病院の実習では、転院となったのちどのように自宅復帰までするのか学ぶ大変いい機会です。
ぜひ色々な事を吸収して下さい。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 へき地診療では地域や人と病院とが密接にかかわっている印象がありました。
訪問看護に同行した時には、患者様の疾患だけでなく、その方がどのような生活を望んでいるのか、実際生活をしていてどのような問題があるのかも医療者と患者様が話しながら、可能な範囲でその人それぞれに合わせた最適な医療を提供しているのが印象深かったです。
また、患者様が病院を退院した後、病気や老いと共存しながら生活を送るためにはどのように医療資源を活用するのがいいのかを考える非常にいい機会となりました。


4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 2週間という短い期間ではありましたが、大変お世話になりました。
大変未熟ではありましたが、様々なことを教えてくださった先生方、他職種の方、また、優しく見守って下さった地域の方には大変感謝しております。
この2週間で得た経験を、今後医師として働いていく中でも生かしていきたいと考えております。
改めて、2週間ありがとうございました。
コラム一覧へ戻る