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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/09/06 

Vol.174 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

八千代病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 4週間の研修の中で、へき地健診が印象に残っている。
足助病院までなかなか足を運ぶことのできない地域住民のために病院スタッフが直接足を運び、簡易的な健診センターを設営して健診を行うというもので、その中で私は感染症対策についてお話をさせていただいたのだが、皆さんが熱心に話を聞いて下さる姿を見て、足助病院の地域に根差した医療の一端に触れられた気がした。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助病院は普段我々研修医が業務を行っている病院とは違い、どちらかというと慢性期寄りの病院だ。
1分1秒を惜しんで緊急性の高い疾患に対処していくというより、地域住民の生活に寄り添ってこれからの生活について一緒に考えていくような場所であると思う。
足助病院で研修する期間はそういった医療の在り方にどっぷり浸かって、周囲の自然や行事、そして美味しい食べ物を楽しみながら地域医療について考えていく期間にしていければ良いのかなと感じる。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 患者さんにただ寄り添うというだけではなく、例えばレスパイト入院のように患者家族のためまでを思ったサービスを積極的に行ったり、へき地健診など様々な創意工夫をもって地域住民をサポートしていったり、もちろん急性期的な状態に陥った際には適切な介入を行うという、多角的な側面を持った万能の医療形態であると感じた。


4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 まずは4週間、色々と未熟でご迷惑をおかけする点があったとは思いますが温かく受け入れてくださりありがとうございました。
足助という地域は香嵐渓シーズンでくらいしか訪れたことはありませんでしたが、いざ拠点として生活してみると、大自然に圧倒される瞬間があったり、美味しい食事を楽しんだり、地域住民の方々の温かさに触れたりと心温まる瞬間にあふれていました。
また足助でお世話になる機会があるかもしれませんがその際はどうぞよろしくお願い致します。
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