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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/12/13 

Vol.188 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

安城更生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 紅葉のシーズン前でしたが香嵐渓を楽しめました。
他病院の研修医の方と近くのごはん屋さんに行ったり、観光する中でこの地域ののどかな雰囲気とその中で住民の皆さんの健康を担う病院という対比のイメージが付き、とてもよい学びとなりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 普段の臨床研修では急性期疾患の基本的な診断や治療についての勉強が主体となっていると思います。
足助病院では急性期疾患以外に、患者さんのニーズに合わせた入院管理や訪問診療、訪問看護などを行っており、地域に根差した医療に注力されています。
急性期病院と扱う疾患やケアの違いについて対比し、高齢化がこれから確実に進むこの国で必要な医療とは何なのか、最先端の医療だけでなくインフラとして機能するものは何か、思いをはせたり考えたりするとてもいい機会となりました。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 今までは急性期疾患の診療が主体であったため、治療適用のある方した入院管理は行わないものと考えていました。
今回の実習を通じて実際に山間部で高齢の夫妻のみで生活されているような居住空間を目の当たりにして、患者さんが生活していく上の問題を浮き彫りにし、その点に介入するというアプローチで病気の治療以外を目的とした入院管理や訪問診療の重要性を知ることができました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 かわるがわる来る研修医に対し、気さくに話しかけていただき、とてもあたたかい雰囲気の職場であると感じました。
また患者さんひとりひとりを覚えて雑談をされたり、医療者-患者以上の関係性を垣間見ることもあり、病院全体が地域の中心にあって頼れる施設なのだと思いました。
自分もそのような医療人になれるように頑張りたいと思います。
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