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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/03/07 

Vol.199 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医 T.M.

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 初期研修を行っている急性期病院とは違い地域医療に根付いた足助病院での実習は時間の流れが違うように感じました。
外来診察に来る患者さんや予防接種で来る患者さんは医師含めスタッフと、自分のことだけでなく家族のことについて雑談することも多く距離の近さは地域医療ならではだと思いました。
病気だけをみて診察するのではなく、その患者さん自身の生活にも目を配りながら他職種と連携して診療に取り掛かる地域医療に新たな魅力を感じました。
また年末年始や台風が近づいているときなど、自宅で過ごすことが難しいときに入院する方もいるという話を聞き、足助病院ならではと思いますが地域の方が少しでも不安を抱えることなく生活できるように寄り添っていると感じ、とても興味深かったです。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助病院での実習は普段の研修とは違い、ゆっくりとした時間経過を感じながら患者さんとじっくり向き合うことができる機会だと思います。
外来や病棟などで患者さんやその家族が求めているものが急性期病院とは違っていることに気付き、新たな医師としての選択肢を見つけることができるかもしれません。楽しんでください。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 急性期病院で研修をしていると、どうしても疾患を治すことを患者さんのゴールとするものだと思っていました。
長橋先生が地域医療についてレクチャーしてくださいましたが、急性期を超えた後ほとんどすべての役割を足助病院は担っています。
病院理念の「終の住処のため継続する医療」でも触れらているように、誰しもが迎える死に対して疾患と向き合いながらもその人らしく、その人が望む生活を送ってもらいたいという医療の動き方があることを認識することができて大変貴重な機会をいただけた、と思っています。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 2週間と短い期間ではありましたが、すべての職種の方に大変優しく接していただきながら楽しく過ごすことができました。
ありがとうございました。地域医療について、様々な角度からレクチャーなどしていただけて大変勉強になりました。
患者さんやその家族も足助病院をどれだけ頼りにしているのか、短い期間でも伝わってきました。
今回の実習の経験を活かして今後も医療に携わり成長していきたいと思っております。
ありがとうございました。
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