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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/04/18 

Vol.205 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

碧南市民病院 研修医 山田 由紀乃

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 印象に残ったことは訪問看護で患者さんのお宅を訪れた時のことです。
通勤で国道や県道を走っていても道路に面した住居は数少ないように見え、どこに住まれている方が多いのか気になっていました。
実際に訪問看護に同伴させていただき、一番感じたことは唯一無二の住環境が多いということです。
たとえ加齢とともにそこでの生活が難しくなっても、Aマンションの一室からBマンションの一室に引っ越しするような感覚で、住めないからと言って家から施設での生活に切り替えるということはわけが違うと思いました。
そういうことを身をもって実感でき、印象的でした。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助は山々に囲まれた自然豊かな地域で、病院と並行して流れる邑川は、ぱっと見上流と下流がわからないほど穏やかに流れています。
また帰宅のタイミングによっては、沈む行く夕日と木々の色彩のコントラストの絶妙なバランスの美しさを見ながらドライブができます。
実習をしっかりと行い地域医療を学ぶことはさることながら、近くに買い物に行く際にはこうした自然にもぜひ目を向けてほしいと思います。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 足助地区はかなり面積が広い地区であるにもかかわらず、入居施設や通所での介護サービスを行う施設がとても少ないことを初めて知りました。
一方誰しも住み慣れた土地や家でできる限り暮らしたいという思いがあるのは当然のことで、どうにか解決策を見いだせないものかと考えていました。
なかなか答えの出ない課題ではあると思いますが考え続けたいと思いました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 ご多忙の中、貴重なお時間を頂戴し研修を実施いただき心から感謝申し上げます。
足助病院では誰かとすれ違うたびに必ず挨拶をする文化が強く根付いているようで、初めての環境で不安でしたがとても安心して過ごすことができました。
足助地区の住民の皆様、職員の皆様の健康をお祈り申し上げております。ありがとうございました。
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