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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/08/29 

Vol.223 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

豊田厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 訪問診療や訪問看護に同行させていただき、実際患者がご自宅での生活の中で医療行為を受けている場面を沢山経験させていただきました。
特に末期がん患者の在宅での腹水穿刺やご自宅での麻薬持続皮下注射などを見て、在宅医療が想像以上に幅広く対応できることを知ることができ、大変有意義な4週間となりました。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助病院での研修は普段の急性期病院での研修では触れない領域に多く触れることができます。
例えば病棟業務では褥瘡のデブリドマンや陰圧閉鎖療法などの処置を見学させて頂いたり、その後の回診で実際によくなっていく過程をみることができました。
普段の研修生活とは違った体験ができることがとても魅力的です。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 たまたま4週間の研修中に自分の所属する病院からのリハビリ目的での転院搬送と在宅移行を経験することができました。
急性期から在宅医療に移行する際にどういった配慮が必要なのか、また在宅医療をする側はどういった情報が必要なのかを学ぶことができ、今後の研修に活かしていきたいと思いました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 職員のみなさまと患者さまの距離感の近さを実感することができ、地域に根付いている雰囲気が大変伝わりました。
回復期での病棟管理ではゴールの設定や退院可能の判断が難しいと感じました。
その中でも患者さんの生活に寄り添ってスタッフのみなさまが一人一人にとっての最善を提供している姿勢に感銘を受けました。
4週間で学んだことを活かし、今後の研修に励んでいきたいと思います。
本当にお世話になりました。
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