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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/09/12 

Vol.225 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

江南厚生病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 一番思い出に残っているのはジャガイモ堀りです。
中庭で先生が育てているじゃがいもの収穫を手伝わせてもらいました。
先生がひとかき鍬ですくうと沢山のジャガイモが出てきて小学生の頃のようにみんなで土に汚れながら収穫しました。
近くの温泉やごはん屋さんまでロードバイクで行ったりするのも気持ちがよかったです。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 足助病院はへき地医療の病院として患者さんに寄り添い全てをサポートする体制が整っています。
外来診療や訪問診察などでより感じることができると思います。
環境面では自然に囲まれた足助病院には目の前ではきれいな川が流れ、空気もおいしいです。
おいしいごはん屋さんや温泉などもあるのでぜひ楽しんでください。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 へき地医療では病気を治すだけでなく、その人の暮らしそのものであったり介護的な側面も多いのだと感じました。
特に印象的だったのは外来診療です。
研修医の救急外来では患者さんの訴えの中から命に関わる病気につながる主訴を見つけ精査しています。
なのでなかなか患者さんの訴えすべてを治すことはできません。
しかし足助病院の先生方は問診に時間をかけなるべく多くの情報を引き出しアセスメントしていました。
また精査しても原因がはっきりしない症状でも患者さんからしたらたくさん話を聞いてもらい安心できるのだと感じました。
診察室を出る患者さんが皆さん笑顔でありがとうと言って出ていくのは患者さんだけではなく僕たち医療従事者も気持ちがいいものだと思いました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 職員さんが一人一人の患者さんと寄り添ってまるで家族のように話されているのが実習中印象的でした。
普段なかなか感じることのないへき地の医療はこのような人たちで支えられているのだと感じました。
周囲に家が多くないおばあちゃんやおじいちゃんにとっては病院に行けば話すのが楽しかったり、病院に行きたいと思うことが何より病気の早期発見や健康で生きがいにつながっていくと感じました。
少ない医療資源の中医療を行うことは大変だと思いますが、お身体に気を付けて頑張ってください。
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