MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/04/10 

Vol.253 「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

トヨタ記念病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
 外来研修中、95歳の女性がほとんど杖に頼らず、背筋を伸ばして一人で診察室に入ってこられた姿が強く印象に残っています。
その姿に大変驚き、「足助での定年は80歳だ」と言われた意味を実感しました。
地域の高齢者が元気に生活できる背景には何があるのか、生活習慣や地域のつながりなどを含めてさらに深く知りたいと感じた出来事でした。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
 へき地医療研修は、普段とは全く異なる環境で学ぶことができる貴重な機会です。
限られた医療資源の中で、自分が主体となって診療に関わるという意識を持ち、自主的に行動する姿勢が特に重要だと感じました。
また、他院の研修医や上級医と交流することで、これまで当然と思っていた「院内ルール」や診療の進め方を客観的に見直すきっかけにもなります。
視野を広げる絶好の機会として、ぜひ積極的に取り組んでほしいです。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
 研修前は、「三次医療機関で病態が安定した後に紹介される病院」という漠然とした認識しかありませんでした。
しかし実際には、患者さんの生活環境や本人・ご家族の意向に丁寧に寄り添いながら、急性期から慢性期、さらには終末期までシームレスに関わり続ける医療の現場であることを学びました。
地域に根ざし、人生そのものを支える温かい医療であると感じ、へき地医療への見方が大きく変わりました。

4.地域住民・患者さん・職員へのメッセージ
 足助病院の先生方をはじめとする医療従事者の皆様が、地域とそこに暮らす患者さん一人ひとりに深い愛着と責任感を持って診療に向き合っておられる姿が強く印象に残っています。
地域医療は、住民の健康と暮らしを守る欠かせない基盤であると学ぶことができました。
貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
コラム一覧へ戻る