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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/09/27 

Vol.6  「足助病院実習を終えて」 医学生T

執筆 研修医・医学生の皆様

今年も昨年に引き続き足助病院で講義・ワークショップに参加させていただきました。
今年は1日だけの実習でしたので病棟や外来での実習をさせていただく時間はありませんでしたが、非常に濃密な講義・ワークショップなど多くの先生方とお話しする機会をいただきまして今年も先生方の熱意に触れることができ、国家試験や将来の研修にむけてのモチベーションが高まりました。
足助レクチャーでは、医師・気象予報士・防災士という3つの視点からお話を伺うことができ、医師としてのキャリアの幅広さ、視野を広く持つことで社会に貢献するという形を具体的に感じることができました。
その中でも私の中で驚いたのが、小林院長が災害ボランティアに参加する上で、医師としてではなく、市民ボランティアとして参加することでした。
私には医師が災害に関わることといえばDMAT(Disaster Medical Assistance Team)という発想しかありませんでしたが、災害現場の生の声や現場の需要を知るために市民ボランティアとして参加することの意義は重要だと感じました。
また、この考え方は地域社会の中での需要から地域医療を考えるという姿勢にもつながることだと学びました。さらに、足助での防災についてDMATだけでなくその後の生活を支えるDCAT(Disaster Care Assistance Team)の存在と、足助病院におけるDMATとDCATの連携の取り組みを知りました。
住民の生活を災害からそのあとの生活までひとつづきに考える発想の取り組みであり、地域社会の健康を支える役割としての一つの形を学びました。

今回、2回目の参加をさせていただき5年生で感じたことと6年生で感じたことは異なりました。
6年生で参加したときのほうが深く、具体的に考えることができたように感じます。「5年生のときには地域医療・僻地医療のイメージを明確にしたい」という考えで参加させて頂きましたが、もっと前もって具体的なイメージを持って参加したほうがよかったなと感じます。
5年生のときから足助という地域についての予備知識(実は豊田市に近いから高齢者だけでなく高校生もいるとか、防災においては地理的要因、など)があればもう少し違ったかもしれません。
ただ自分が成長したから感じられることなのかもしれませんが、後輩達は臨床実習を少し長く経験している分、深く足助の気を感じられるかもしれないと感じました。
何度も足助に行く機会を頂きましてありがとうございました。

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