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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/12/24 

Vol.63  「へき地医療研修を終えて」

執筆 研修医・医学生の皆様

トヨタ記念病院 研修医

1.へき地医療研修で楽しかったこと、思い出
普段働いている急性期病院では経験することのできない慢性期の患者を診察することができ、非常に貴重な経験でした。
一番印象的だったのは、へき地健診や訪問看護など、こちらから出向くのはへき地ならではだと思いました。
また、そうすることでひとりひとりの病態だけでなく、生活背景まで深くかかわっていけるのは魅力的でした。

2.後輩研修医に是非伝えたいこと
へき地健診や訪問看護のときだけでなく、入院患者の回診の際も病態の把握だけでなく生活背景まで踏み込んで聞いてみると田舎ならではのいろいろな話を聞けて面白かったです。
田舎ならではの話はともかく、生活背景を聞くことは普段の診療でも活きてくると思います。

3.へき地医療(地域医療)に対する考え方の変化又は感想などあれば記載ください。
最初にも書きましたが、へき地の病院は病気の治療だけでなく、地域の活性化という部分の役割も大きいと感じました。
初週に早川名誉院長のレクチャーがあったのですが、そこでおっしゃっていた「最終的に周辺地域の政治に行き着く」というのが何となく分かった気がします。
小林院長の外来でも、先生が患者さんのお店に出向くなど、人間関係を重視していることも感じられ、市中の急性期病院では見られない風景だと思いました。

4.地域住民・患者さん・へき地で働く職員へのメッセージ
患者さんも職員さんも皆温かく接してくださりました。
美味しいおすすめのお店を紹介して頂いたり、足助祭があることを教えてくれたり、医療以外のお話もたくさんして楽しく過ごすことができました。
4週間という短い時間でしたが、大変お世話になりました。
病態だけでなくその患者さんの背景まで含めた一人の人間としてより深く関われるような医師になれるよう今後もここでの経験を活かして診療にあたっていきたいです。
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