昔、病気で、少し長く入院した頃
朝、病院の屋上から街を見る事が日課と成っていた
病院の屋上の風景の中
毎日、皆、駅に向かって歩いて行く光景があった
同じ時間に、電車やバスは通過し
同じ時間に、大抵同じ人々が駅に向かって歩いて行く
最初は、何か、さぼっている様な感覚で
少し得した感じもあったのだが
入院が長引いて行くと、
毎日、会社や、学校に行く事が出来て羨ましい
普通の日々を過ごせる事って凄い事と、思う様に成った
毎日、普通の生活が出来る有難さ
普通と言う言葉の、重みを最近、又、少し忘れて来ている様な気もする
還暦と成った今も、中学の頃と同じ時間、同じ道を通う日々に感謝