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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/14 

Vol.43  「名もなき家事」 川崎 貴之

執筆 外部の皆様

皆さん、ご自宅の歯磨き粉の製品名はご存じですか?
それくらい知っているという人も多いかと思いますが、私は何となく色と形を覚えているだけでした。

近年、共働きの家庭が増加してきている中、男性の家事参加も多くなってきていると聞きます。
また、人によってはテレワーク化の流れで在宅している時間が長くなっていることも影響しているかもしれません。
私も共働きの家庭なのですが、家事分担については自分のやることを増やそうと思いながらも、なかなか容易では無いなと感じています。
 
家事というと、料理、掃除、洗濯…色々とありますが、最近注目を集めている言葉に「名もなき家事」というものがあるそうです。
例えば、トイレットペーパーや洗剤が切れないようにチェックして補充したり、出しっぱなしのものを定位置に片付けたり、日々の献立を考えたりといった、単独では名前の付いた家事になっていない、こまごまとした仕事です。
こういった「名もなき家事」は女性が9割負担しているというデータもあるそうで、家事分担においてなかなか評価されない部分にもなっているようです。
そもそも、家の中が「あって当然」、「いつも通り」であることに結構な労力が掛かっていることにもっと気が付かないといけないなと感じました。

そこで冒頭の話なのですが、実は先日、家で使う歯磨き粉を買ってくることになったときに、自宅でどんな歯磨き粉を使っているかわかっていませんでした。
買って来てもらったのを何も思わず使っているためでしょう。
普段全然気にしていなかったのだなあと反省したところです。

家事分担は「名もなき家事」ができて一人前なんていう言葉もネットで見ました。
急に全部は無理ですが、まずはやってもらっていることに感謝して、できるだけ気づくように、気が付いたら自分でやるように心がけていきたいと思っています。
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