先日、タオルを掴んだときに指先に変なものを触ったような嫌な違和感を感じてはっとなりました。
慌てて振り払ってよく見ると、床に落ちたテントウムシがもがいていました。
洗濯後に外に干したときに付いていたのでしょうか。
テントウムシからしたら突然叩き落とされていい迷惑だったでしょう。
捕まえて、ベランダから外に出して逃がしてあげました。
テントウムシのような昆虫はとても小さいうえ、長くは生きられません。
テントウムシの寿命は約2ヶ月だそうで、短いサイクルで世代交代しながらいのちを繋いでいくそうです。
そう思うと、私に叩き落とされたのはテントウムシにとっては一生のうちの最大の事件だったのかもしれません。
ところで、テントウムシは「寿命が短くてかわいそう」でしょうか。
逆に、長い寿命の生き物はどうでしょう。
長寿の代名詞である亀は、種類によっては平均で100年以上生きるものもあるようです。
また、ウニは200年生きるとか。
他にも一部の貝類など、寿命が長い生き物は全体的に動きが緩慢だったり省エネで生きている生物が多いようですね。
しかし、そのような人間より長い寿命を持つ生き物を羨ましいとは考える人はあまりいないと思います。
寿命の長さは、それぞれの生物の進化の過程における生存戦略の結果でもあります。
一方で人間は医療や技術の進歩により、寿命を大きく延ばしてきました。
その時間をいかに活用するかで人生の濃度が変わってくるのかもしれません。
ついつい、のんびりしたくなるのですけどね。
そんなことを考えながら、逃がしたテントウムシはまだ元気に生きてるかな、とふと思い出しました。