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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/05 

Vol.51  「長く現役でいらっしゃるあの人について」 匿名希望

執筆 外部の皆様

みなさんは、長く続いている漫画は何ですか?と聞かれると何を思い浮かばれるでしょうか。
年代にもよるかと思いますが、名探偵コナンやワンピース、ゴルゴ13にクッキングパパなど実は色々あります。
その中でもサラリーマン層に刺さる漫画として、島耕作シリーズがあり度々yahooニュースで取り上げられております。
実は先日、その島耕作が漫画の中でコロナウイルスに感染したというニュースが目に留まったため、今回のコラムで取り上げさせていただきました。

1983年から連載されている島耕作シリーズでは、主人公の島耕作が大手電機メーカーにおいて課長から社長へと昇進し、活躍する約30年を描いた作品です。
作者の弘兼憲史さんは他にも、最近ドラマ化もされた黄昏流星群も描かれており、基本的には大人に向けたリアルな内容の作品が多いようです。その中でもこの島耕作シリーズは代表的なもので、初期はサラリーマンの悲哀やリアルな恋愛模様が中心だったそうですが、出世するにつれてグローバルな展開を見せ、経済状況や政治状況も織り込んだ内容となってきています。
現在は漫画の中で、会社の相談役まで昇りつめたらしくかなりのサクセスストーリーではないでしょうか。

ここでふと、長く人から愛される秘訣について考えてみました。
作中の島耕作は、誠実な人柄と努力などを武器にして、上司との確執や部下との軋轢、派閥争いも乗り越え地位を勝ち取ってきました。
また、漫画自体としては一般的な読者が興味を持つような題材と共に、その時代に合わせた時事ネタも織り交ぜ進化し続けることで今も人気のある作品となっています。
これはつまり、人として信頼されることにも繋がることではないでしょうか。努力を続け誠実に、また同じことに固執することなく新しい物事も取り込んで自分自身をアップロードしていく。とても大事なことだと思います。
未だコロナ禍が続き漠然とした不安がある中、人としての行動や考え方が改めて問われているかと思います。
コロナウイルスに感染した島耕作の回復を願いながら、自粛期間中に作品を読んで色々と考えるのも良いかもしれませんね。
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