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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/05/28 

Vol.56  「やくそく」  谷澤 紀子

執筆 外部の皆様

ある金曜日の夜、仕事を終え帰宅すると今年4月に年長となった長男5歳から突然の報告。
長男「お友達と遊ぶ約束したよ」
とのこと。私は嬉しそうに話す長男を微笑ましく思っていたのも束の間、
長男「明日朝8時に○○公園で、Aくん、Bくん、Cくん、Dくんと遊ぶよ」
私「土曜日の朝8時??〇〇公園??」
長男「うん、そうだよ。8時~10時半まで遊ぶの」

休日の朝8時?!保育園から一番近い公園でもなく、少し遠い○○公園?!
お友達は普段からよく聞く名前ではあったものの、保育園に早朝登園で親御さんと会うことがほとんどなくお迎えはおばあちゃんの為、保護者の顔もわからない。私が子供のころは連絡先の書いたクラスの連絡網があったような気もしますが、保育園のお手紙も先生への連絡も指定アプリを使うくらいなのでお友達と連絡の取りようがありません。初めて長男が遊ぶ約束してきたことに成長を感じつつも、突然のことで本当にみんな集まるのかなと少々不安であったことは言うまでもありません。休日の朝8時に公園で遊ぶ約束のことを同じく聞いているだろうお友達の保護者もびっくりしているだろうなと思うと少し面白くも感じました。

翌日8時を少し過ぎて公園に到着しました。誰もいない。少し悲しそうな長男の顔。
遊んで待ってようかと一緒にボールで遊んでいると、Aくんがお父さんと一緒にやってきました。そのときの長男の嬉しそうな顔といったら!私もその表情にホッとしました。その後お父さんに連れられたBくんが合流。
全員は揃わなかったものの約束が果たされた子供たちはとても楽しそう。保護者たちも「子供同士の約束には驚かされましたけど、一緒に遊べて良かったですね。正直半信半疑でしたけどね。笑」とニッコリ。公園からの帰り道、満足げな長男の顔は忘れられません。よかった!


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