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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/24 

Vol.103  「地域の課題④ ~課題解決-IT: Information Technology~」

執筆 名誉院長 早川富博

「IT(Information Technology)まちづくり研究会」で議論し、愛知県の補助金をもとに開発したものが、右の写真です。
ITを利用した在宅医療を補助する目的の機器です。
在宅療養中の寝たきり状態の患者さん宅に、テレビカメラ、マイクとスピーカ、血圧やSpO2(酸素飽和度:指先を挟んで測定する)のバイタルデータ測定器を設置して、病院で居ながらにして診察できるというシステムでした。

1999年当時の通信状況は、今皆さんが楽しんでみえるスマホのような高速通信が可能なものはなく、64KbitのISDNという電話回線を使用したものでした。
ユーチューブがみられる現在とは大違いで、20年前の画像はかくかくと動き、音声も途切れかちでした。
アポロ11号の月からの映像を見ている感じでした。
在宅で測定された血圧などは毎日昼の0時に自動的に転送されてきて、病院のパソコンで確認することもできました。

今、コロナ禍でon line(オンライン)診療が推奨され始めていますが、20年以上も前に実行していました。
進んでいたのですね。

つづく...
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