前回は、足助病院の電子カルテの内容(患者さんの医療情報)をケアマネージャさんなどの福祉・介護関係者に開示する(見ることが出来る)内容でした。
その中で見る側、見せる側のそれぞれの課題が明らかとなりました。
見せる側の医師の要望に対する対策として、ケアマネージャの経歴を各医師に配布して見る人の経歴が解るようしました。
またケアマネージャの立てた週間ケアプランを病院内のカルテに取り込むことにしました。
これによって医師も患者さんの受けているデイサービスやヘルパーさんの訪問回数などを知ることが出来るようになりました。
見る側の人たちにとっては、医学的知識が不十分であることが判明したので、ケアマネ、ヘルパーさん対象に2週に1回のペースで勉強会を開催することにしました。
夕方6時半から1時間ほどの講義をしました。
毎回10~15人の人が集まりました。
生徒?が5人以下になったら止めますと宣言しましたが、1年以上続きました。
小生一人では講義内容が不十分となってきたので、2年目からは他科の医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士にも依頼して講義を継続しました。
その勉強会が地域の人にも対象を広げたらどうかと言われて、現在の足助村塾に発展してきました。
地域住民の啓発活動はこのように始まったのです。
病院から情報公開する。
それに対して疑問がでる。
それに勉強会と称して病院が講義をする。
地域住民とのやり取りの重要性を学びました。