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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/06/02 

Vol.113  「講演 ~その2~」

執筆 名誉院長 早川富博

前回の続きです。

50代の時は、講演が1時間半でも問題なくこなせました。
公演は声を良く出すためと、元来、じっとしていることが出来ない性格(注意欠如・多動症:ADHD気味)なので、
立ってすることが多いのですが、60歳を超えてから1時間も立っていると腰痛が出始めました。
では座ってすればいいと思うのですが、そうすると声の張りが低下してしまします。
それより口が乾いて声も出なくなってきます。
声帯が疲れてくるのでしょうね。

もっと問題なのは頭の方です。
前回、スベル、すべらない話のことを書きましたが、頭の回転が速くないと、即興で話が回らないのです。
講演の内容から、時々脱線することが多いのですが、脱線した後に戻るところを間違えるのではないかと心配になります。
シナリヲはなしで、何時も講演をしているので、その時々の聴衆の反応を見ながら話を振ったりしています。
振り幅が大きすぎるともとに戻れなくなります。
しかし、スライドや資料を使っていれば安心です。
見ればすぐに戻れますから。

小生も聞いてくださる人たちも飽きないために、講演の途中から対話形式になることが良くあります。
話の内容をどれほど理解していただけたか?
対話しながら確認しています。
しかし、コロナのために講演がオンラインとなってしまって、話す相手の反応が読み取れないので、糠に釘、暖簾に腕押し、
という感がぬぐえず、講演の満足感が得られません。
早くワクチンを打って、コロナ禍から脱局したいものです。
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