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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/07/07 

Vol.118  「サロン」

執筆 名誉院長 早川富博

高齢者の方々が集まって、いろいろなこと楽しむ「サロン」が各集落にあります。
時々、この「サロン」にお邪魔しています(医療漫談をしています)。

集まられる方々は高齢で女性の方が多いようです。
男性陣の参加は稀です。
「サロン」の基本は集まって、ワイワイ、ガヤガヤとお話をすることが主体になっているようですので、男性には向かないのかもしれません。

「サロン」でおしゃべり、体操、講話を聴くことは、社会参加の一つで、健康維持するのに大事なもとです。
社会参加には、当然、仕事も含まれます。
仕事がある、人の役に立つお役がある、というのも重要な社会参加です。

一方、問題があります。
それは「サロン」の運営の問題です。
第一は「サロン」を主宰している人の疲弊です。
第二は参加者の高齢化による出席者の減少傾向です。
10年目に10数名の参加者であったが、現状は5~6名になっている「サロン」もあります。
隣と集落も同様であれば、隣と合体してみてはと思うのですが、地域の気遣いや「サロン」の開催場所までの移動手段が問題になります。

一方、主宰されているリーダーを支えることも重要です。
「サロン」での、催し物の支援をすることが、リーダーの支えになるかもしれません。

病院には医師をはじめ健康に関する専門集団があります。
医師による健康講話、薬剤師による薬剤の説明、理学療法士による健康体操、作業療法士による認知症予防対策、栄養士による健康的な食事、感染予防対策、介護保険制度の説明、など種々の情報提供ができます。
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