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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/08/11 

Vol.123  「鯛釣り ~その②~」

執筆 名誉院長 早川富博

先回からの続きです。

鯛釣りの難しさの一部(あまり釣れない言い訳)を披瀝しました。

いつも思うのですが、ポイントについて、1投目を投じるときが一番ワクワクします。
今日はどうであろうか?と。
うねりと波があって、これでは仕掛けが動き過ぎるか?船が流されやすくポイントの維持が難しいか?などいろいろ心配しながら始まるのです。
 
1匹釣れると一安心ですが、アタリもなく、同じことを繰り返している時に、同船者が釣れ始めると、内心は穏やかではありません。
12~3mほど長さの釣り船に最高で8人の釣り客が乗って、左右4人ずつですから、その間隔は3mほどです。
隣はどんどん釣れるのに、こちらは全くとなると、釣り座が悪いのか?運が悪いのか?
自分の未熟さを忘れて、縁起を担ぐようになります。
竿を変えるか、リールを替えた方が良いか、日にちが悪いのか?など。

逆に、自分だけが釣れることもあります(年に2~3回)。
この時は満足度120%です。
同船者に気を使いながらも余裕の表情になっていることが自分でもわかります。

持参する自分の餌(弁当)はパン2、おにぎり2、チョコレート、バナナ2、コーヒー、ジュース、お茶です。
朝4時に家を出るときにパン1個とコーヒー。
釣り始めて1匹釣れたらバナナ1本食べることにしてます。
朝5時半出港で帰りは午後1時ですから、7時間以上海の上です。
ですから8時過ぎても釣れなければバナナは食べます。
その後はまちまちですが釣れすぎて食べる間がなかったということはありません。

時に青物(ハマチやわらさ、時にブリ)がかかると泳ぎ回って隣(隣だけでなく)の釣り客の仕掛けが絡まり大騒動になります。
これは乗合船では仕方のないことなので、皆さんあきらめます。
いずれにしても、同船者が釣れれば良しとし、自分にも釣れればもっと良し。
好天の下、船上で美味しくおにぎりをほおばる。
至福の時です。
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