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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/09/29 

Vol.130  「"再度"たすけあいプロジェクト① ~見守り電池~」

執筆 名誉院長 早川富博

たすけあいプロジェクトは、「健康見守り」、「お出かけ促進」、「移動手段」の3つを組み合わせた、高齢者生活支援の仕組みです。
5年前から実施してますが、皆さんご存知でしょうか?

人感センサーを、家の2~3か所(居間、寝室、トイレ)に設置することで、生活パターンを見ることができ、かつ温度、湿度、照度もわかるので、熱中症予防、ヒートショック予防などに役立つ「健康見守り」。
家族が離れていても優しく見守ることが出来ます。
独居の高齢者は引きこもりがちになりやすいので、楽しいことを提供する「お出かけ促進」。
病院では「ロコモ予防倶楽部」、「脳いきいき倶楽部」、「名誉院長サロン」、「お日さまカフェ」などを開催しています。
そこまで出かける手段として「たすけあいカー」があります。

今年6月から新たに、見守りの方法として、名前の通りの「見守り電池」が加わりました。
「見守り電池」はこの電池が使われると、そのデータがサーバに保存加工されて、家族がその使用歴を簡単に見ることが可能です。
単三電池で動く機器なら何でも使えます。
例えば、テレビリモコン。
テレビのスイッチを入れる、チャンネルを変えるなど、その使用歴が記録されます。
それを家族がみることによって、毎週「水戸黄門」は見てるな、朝の7時にはちゃんとテレビをつけているな、と確認できます。
日常の生活パターンが確認できます(テレビを見ない人はだめですが)。
単三電池で動くセンサーライトをトイレ周りの廊下に設置すれば、夜間に反応して明るくなって転倒予防になりますし、その歴が自動的に記録されるので、夜間頻尿などのチェックになります。

「見守り電池」実は、単三電池の形をした容器の中に単4電池を入れて使います。
いずれにしても、単三電池を使用する家電であればなんでも可。
ぬいぐるみ、おもちゃでも使用可能です。
これで家族に簡単に見守ってもらいましょう。
ご相談は、たすけあいプロジェクト事務局へ。

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