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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/10/27 

Vol.134  「信頼と相互扶助②」

執筆 名誉院長 早川富博

先回は、顔の見える集落単位でこそ、信頼に基づく相互扶助のできる可能性があることを述べました。
相互扶助も規模が大きくなると保険という形になります。
これは顔が見えない人々がたくさん集まって相互扶助するわけですから、お金で済ませることになります。
毎月いわゆる保険料を納め、いざ困ったときに保険金が支払われることになります。
多くの人々が参加する制度ですので、顔が見えないために、すべてがお金に換算されます。
信頼は保険会社に置くことになります。

顔の見える集落単位ではお金を介さなくても、お互いの信頼のもとに助け合いが可能になるのではないでしょうか。
しかし悲しいことに、これまで十二分に市場経済に慣らされてしまっていて、顔の見える(相手の事情がよくわかっている)相手であっても、助け合いもお金に換算しなければならないかもしれません。

信頼と相互扶助は地域の自治の基本と考えます。
そのためにお金が必要であれば、地域でお金を作る算段が必要です。
そのお金を生む算段のために、「(株)三河の山里コミュニティパワー:MYパワー」があります。
集落で電気購入をMYパワーに切り替えていただければ、その利益の一部(数%)を集落に還元することが出来ます。
そのお金は、集落で相談して使用目的を決めていくことが可能です。
昔は、集落で利用できる入会地などがあって、共同利用をしていたはずです。
電気購入先の切り替えで、地域で自由に使える資金を調達することが出来ます。
地域を元気にするには、信頼と相互扶助の精神に加え、資金が必要です。
元気な地域にするためにMYパワーに相談してください。

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