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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/11/10 

Vol.135  「夫婦の形①」

執筆 名誉院長 早川富博

長いこと夫婦を続けている方々が外来診療にみえます。
当然、同じ日に受診されます。
時には、外来受診時、夫の面倒を看るのに大変だから、別々の日に受診したいといわれるご夫婦もみえます。
気を遣われるのでしょうね。

ご夫婦同日受診の時の診察順番は、男性:夫が先になることが多いようです。
なんといってもご主人様ですから、当然先でしょうね。
そのあと奥様の診察となります。
夫唱婦随ですね。
この言葉もともと夫婦仲の良いこと指す言葉ですが、男女平等が当然となった最近は禁句でしょうか。
亭主関白と一緒で死語になりそうです。

仲の良き夫婦の支え合う気持ちを、外来診療で拝見できると大変幸せな気持ちになります。
そのような流れの中でも、悲しいかな連れ合いの状態が悪くなり、最終的には一人取り残されることになります。
二人の時は良いのですが、一人になった時のフォローが大事ですね。
夫婦世帯は居心地がいいのですが、一人取り残され独居になると、男性はいけません。
女性は夫を亡くしても、常に家事をしてみえるので、日常生活に支障をきたすことはないのです。
男性諸氏、一人になっても自立できるように、婦唱夫随の精神で家事を習得しましょう!(自戒を込めて)

つづく...

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