ゼロカーボンを目指す一環として、電気の蓄電方法について書いてきました。
ゼロカーボンで重要なのは当然、発電方法です。
化石燃料に頼らない発電です。
これまで原子力発電が、その第一人者になっていましたが、"3.11"の福島原発事故によって、原発の地位はどんどん低下しています。
これからの発電は太陽エネルギーの活用が第一になります。
太陽光発電と水力発電です。
水力発電は、太陽エネルギーによって海から蒸発した水蒸気が風(これも太陽の力)に乗って陸の山にぶつかり、雨となって降ることで可能となります。
水力発電は矢作ダムや今建設中の設楽ダムなど大規模なものを想像しますが、大正時代には足助地区でも小規模の水力発電がおこなわれていました。
「怒田沢物語」に記載がありました。
当時、電灯をつけるために電気を引いてほしいと、当時の電力会社に依頼したそうですが、電線を引く"配送電にはお金がかかるため数十世帯の怒田沢には出来ない"と断られたそうです。
そこで地元の人たちが中心となって小水力発電を計画、建設、実施をされたとのこと。
初めて電灯が点いた時の感動は、さぞや!と推察されます。
水源(取水口のこと)のごみ掃除、発電モーターの管理など多くの苦労があったと書いてありました。
先人の努力に頭が下がります。
このような小水力発電は各地にあったようで、それが徐々に統合されて現在の中部電力が出来上がりました。
経済成長のために統合、大規模発電とそこからの送配電によって電気事業が行政主導で成立してきました。