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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/04/20 

Vol.158  「『恐怖』について③―ハラスメント」

執筆 名誉院長 早川富博

戦争は究極の恐怖を作り出していますが、日常の生活の中でも多くの脅迫と恐怖があります。いわゆるハラスメントと言われるものです。
ハラスメントの中でも脅迫・恐怖の最たるものはドメスティックバイオレンズ(DV)でしょう。
家庭内で起きているので、外部者が気づくことは難しいと言われています。
恋人、夫婦、親子の間での例が多くあります。やはり暴力的な脅迫が恐怖を作ります。最近では言葉による暴力(暴言)もあります。
上司からの言葉によるパワーハラスメント(パワハラ)が問題になっています。
一流会社でも多いようで精神的疲労で休養が必要になります。
パワハラは学校でもみられます。前時代的な教師が罵詈雑言で生徒を罵倒することがあるようです(小生が中学生の時は教師によるビンタは普通でしたが)。
先生は教師と生徒の間に力の非対称性が歴然とあることを理解する必要があります。

学校における「いじめ」もハラスメントです。子供の間にも人権を尊重しない偏見が底辺にあるのでしょうか、いじめで自殺する例も後を絶ちません。
やはり人権教育を小学生の時からしっかりとカリキュラムに入れることが大事と思います(英語教育よりも)。
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