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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/06/29 

Vol.167  「狩猟許可の証明」

執筆 名誉院長 早川富博

イノシシの獣害は困りものです。罠を仕掛けて駆除することが重要です。
自治区では自治会長さんや有志が名乗り出て、役場に提出する、狩猟許可証の証明書類の記載を病院へ依頼にみえます。
問題はその内容です。
「精神病や覚せい剤の使用者ではないこと」の証明をすることになります。
初めて会う人に、この人は精神疾患がなく覚せい剤などの使用経験もないということを短時間で証明することは難しいですね。
ですから当院の医師もこの証明書を自身の名前で発行することに躊躇します。
そこで当院では、長年勤務している小生と院長が診察することにしています。
まずはその人の氏名、住所の確認、同居人、近所の人の名前を聞くこともあります。
同じ組の人の噂なども話題してあげて雑談して、コミュニケーションをとります。
長年の勤務経験がないと近所の人の名前が浮かびませんので、小生が担当としては最適でしょうね。
足助、旭地区の自治区名の名前と場所は頭の中に入ってますし、苗字から地域が推測もできます。
大体3-4分の問診で、その人が怪しくないことはわかりますので証明書にサインします。
狩猟と言っても猟銃を使うわけでもないのに、証明書が必要なのでしょうか?
いまはイノシシよりシカや猿の獣害が大変ですが、その対策が重要ですね。
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