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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/10/12 

Vol.182  「電気のこと③」

執筆 名誉院長 早川富博

前回は理想的な電源開発には水力,風力,地熱,バイオマスによる発電をベースロード(基礎電源)電源として、太陽光発電の余剰電力は蓄電してひっ迫した時に使用するという方法を書きました。
しかし、その蓄電が難しいのですね。
これまで火力発電も一度動かすと止められませんので、夜間に電力が余っていたのです。
それで深夜電力を使った温水器の普及や揚水発電に使用されていました。
揚水発電―深夜電力を使ってダムへ水を汲み上げ、必要時にまた落として発電する、これも蓄電の一方法です(位置エネルギー)。
蓄電池の開発が世界中で始まっています。新しい蓄電池が安価にできれば、自分の家で発電して貯めて、それを使うという完全自家消費ができるようになるでしょう。
いや、今でも200万ぐらいの蓄電池を購入できれば可能でしょう。
田舎で考えると、耕作放棄地を使って、貯水池を作りそこへ余剰電力を使って揚水して、明け方に小水力で発電する方法も夢想しています。
蓄電方法として電気で水から水素を作って、それを溜めて必要な時に燃料電池で発電する方法も考えられてます。水素が蓄電池の代わりになりそうです。
しかし、これらの技術が実社会に出て来るには、まだ時間がかかりそうなので、まずは熱中症にならない程度に節電に努めますか!
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