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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/10/19 

Vol.183  「食育①」

執筆 名誉院長 早川富博

「食育」とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進すること、と食育基本法(平成17年に制定)に書いてあります。
その前文には、「21世紀を担う子供たちに健全な心と体を培い、未来は国際社会に羽ばたくようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である」とあります。
具体的には、自国の伝統的な優れた食文化や食品の需要と供給の状態を知ること、食の生産者と消費者の交流を推進すること、食品の安全性を大事にするなどがあげられています。
しかし、食とは何ぞや。食べられなければ生きていけない。でも何を、いつ、どのように食べるのかが問題です。
特に何を?何を食べるか?
ここで栄養学が必要になります。
そうです。エネルギーのもとになる炭水化物、脂肪、体を作るたんぱく質、体の調子を整えるビタミン類など。
いつ食べるか?
朝、昼、夕と3食が普通ですが、朝夕の2食でもOKです。
摂取するエネルギーが標準体重x30~35 Kcal(体の運動量により違います)であれば問題ないと思います。
どのように食べるか?
楽しく食べることが第一! 孤食(一人で食べる)の人は、テレビをつけて誰かに語りかりかけながら?(ボケたと間違えらるかも…)それよりも週に1回ぐらいは友人とランチするだけでも楽しさは違います。
食事の中で食べる順序は、野菜、副菜(タンパク質)、ご飯の順序ですね。
もっとも大事なことはゆっくり食べることです。
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