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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/12/14 

Vol.191  「太刀魚」

執筆 名誉院長 早川富博

今年の夏から秋にかけての釣りは「太刀魚」が大量でした。
10月下旬、11月になってもまだ釣れてます!(大阪湾ではこの時期が普通でしょうが)
やはり異常気象?(10月下旬:書いている日に釣りに行き、夏のクラゲがまだ伊勢湾に漂ってました!)
さて太刀魚。結構引くので釣りがいがあります。
1m以上の大物をドラゴンと称します。
これが数本上げれば上出来です。
太刀魚は鱗がなく見た目が太刀に似ているので名前がついています。
獰猛な歯を持っています。
しかし泳ぎにスピードがないので捕食はうまくないようです。
それでさんまの切り身を餌にして、ゆっくりとしたスピードでリールを巻き上げていると、ガツガツというアタリがあり、それに合わせずにそのまま続けて巻き上げてくると、グーンと竿先が食い込まれます。
そこで合わせると釣れます。
ふつう60~80㎝の長さで、大きさを指3本、4本と表現します。
これは長さでなく太刀魚の幅です。
医学用語ですと4横指、5横指でしょうか。ドラゴンは5横指です。
ちなみに胃の先は十二指腸ですが、この十二指は12横指のこと、指12本です。こんな太刀魚はいませんね。
さて捌き方と食べ方です。
鱗がない魚なので捌きは簡単と思われがちですが、背びれが全身にあるので、これを取り除くことが肝です。
ドラゴン級を刺身にするには背びれの処理は不要ですが、塩焼き、素揚げにするには食べやすいようにするために必須です。
一方、三枚におろせば、刺身、炙り、しゃぶしゃぶ、てんぷらなど楽しみ方は多彩です。
残りの骨の部分も素揚げにして食べられます。
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