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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/01/18 

Vol.196  「魚の食べ方」

執筆 名誉院長 早川富博

先回は留学していた時の魚釣りとアメリカ人の魚の食べ方について書きました。
魚も肉も同じフィレ-骨が多いと食べないことが解りました(骨付きステーキは別です)。
小さな魚(と言っても40~50cmはある)を食べるには骨をよけて身を取り分けなければいけません。
ナイフとフォークで作業するには難があります。
その点、うまく箸を使うことが出来る日本人は大丈夫です。
お頭つきの魚(鯛の塩焼き、メバル、ヒラメの煮つけ)でも綺麗に食べられます。

自慢ですが小生が魚を食べた後は骨と鰭しか残りません。
綺麗に食べられますねと、いつも褒められます。
子供や孫の食べた後をみると悲惨です。
魚の真ん中を突っつくだけで、美味しい腹回り、胸鰭あたりが手付かずのままです。
このように食べるのだよと見本をしていたある日、娘から「孫のために魚の身をとってよ!」
可愛い孫のために、魚を釣ってきては、せっせと捌き、そして骨がないように細心の注意を払って魚の身をほぐしています。
光栄の至り!
しかし、魚の身のほぐし方が出来ないほど、箸の使い方がうまくないのでしょう。
お頭つきの魚を食べる機会が少ない為か、スーパーに並ぶ魚はきれいに捌かれており、元の魚を想像することもできません。
まして捌いた後に残るアラはすべて捨てられ、それを煮付けて食べることなんぞはほとんどないのでしょう。
これも食物浪費の一つですね。

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